「研究環境」欄、機器や施設だけで終わっていませんか?異分野参入や独立直後の若手にとって、適切なメンターの存在は計画の実現可能性を飛躍的に高める強力な見えないインフラです。共同研究者とは異なる審査員を納得させるメンターの書き方を解説します。

導入
研究環境についての解説シリーズ最終回となる本記事では、メンターという指導および助言体制の確保について解説します。
研究環境の項目では、最新の機器やデータへのアクセス権、あるいは物理的なスペースといったハード面に関する記述が中心となります。しかし、研究という高度に知的な活動において、周囲の人間関係もまた極めて重要な環境の一部です。特に、独立したばかりの若手研究者、これまでとは全く異なる異分野へ単身で参入しようとしている研究者、あるいは海外の新しい研究機関でラボを立ち上げた直後の研究者にとって、客観的な視点から適切な助言を与えてくれるメンターの存在は死活問題となります。
審査員は、このような過渡期にある研究者の申請書を読む際、熱意やアイデアを評価する一方で、困難に直面した際に一人で抱え込んでしまい、プロジェクトが完全に頓挫してしまうのではないかというリスクを常に警戒しています。
しかし、多くの申請書では、助言を求める相手を研究の準備状況に共同研究者として記載してしまったり、単に困ったら相談するといった曖昧な記述に留めたりしています。これでは、その人物が実際に研究の実働を担うのか、それとも外部から意見を言うだけなのかが曖昧になり、かえって審査員を混乱させる原因となります。本記事では、共同研究者とメンターの役割を明確に切り分け、研究の実現可能性を高める強固なソフト面の環境としてメンターを論理的に記述する方法を解説します。
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