申請書提出後、結果が気になり研究が手につかないのは「ツァイガルニク効果」のせいです。脳は未完了の課題を保持し続けます。これを強制終了し、翌日から論文執筆へ移行するために精神論に頼らない完了儀式を解説します。

導入

科研費や学振の申請書を提出した直後、本来なら解放感に包まれるはずが、逆に不安や疲労感で何も手につかなくなることがあります。「あそこの表現は修正すべきだったか」「誤字はなかったか」といった思考がバックグラウンドで走り続け、脳のワーキングメモリを占有してしまうからです。

これは心理学でいう「ツァイガルニク効果」が働いている状態です。人間は完了した課題よりも、未完了の課題を強く記憶する性質があります。審査結果が出るまで数ヶ月間、脳はこれを「未完了タスク」として認識し続け、エネルギーを浪費します。

この状態を放置すると、燃え尽き症候群を招き、最も重要な「次の論文執筆」への移行が遅れます。精神論で「気にしない」ようにするのは不可能です。必要なのは、脳に「このタスクは完了した」と誤認させ、強制的にメモリを解放する具体的な行動(儀式)です。

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