先行研究を並べるだけの「勉強熱心な人」で終わっていませんか? 審査員が求めているのは勉強の成果ではなく、既存の研究とあなたの研究の間のギャップです。AIに論文を読みこませ、ギャップを鋭く言語化させる、高解像度な比較読解テクニックを伝授します。

先行研究の「要約」は、加点対象ではない
科研費や学振の申請書において、多くの研究者が陥る最大の罠。それは先行研究の紹介を「文献の要約」あるいは「自分の業績欄」と勘違いしてしまうことです。
「A教授は〇〇を明らかにした」「申請者は××の手法を提案した」。こうした記述は、あなたがその分野を勉強している証拠やあなたがその分野に貢献してきた証拠にはなりますが、本申請におけるあなたの研究の価値を証明するものではありません。審査員が知りたいのは、「それらの素晴らしい研究が存在する中で、なぜわざわざ、あなたの研究を行う必要があるのか」という1点のみです。
しかし、先行研究との違いを言語化するのは極めて高度な作業です。「少し精度が高い」「対象が少し違う」といったマイナーチェンジになりがちで、独自性をアピールしきれないのです。
ここで役立つのが、生成AIの「対比能力」です。AIは、膨大なテキストの中から構造的な差異を抽出することに長けています。今回は、AIに論文のAbstractを読ませ、あなたの研究との「決定的な違い」を、審査員の記憶に残る「一言」にまで昇華させるプロセスを解説します。
このアーカイブはゴールド会員限定です
この記事は、毎年 2月25日 の当日のみ無料公開されます。
本日は対象外の日付のため、アーカイブの閲覧にはゴールド会員への登録が必要です。
所属機関に有料版をおねだりしませんか?