AIに「科研費のアイデアを出して」と丸投げしていませんか。凡庸なプロンプトからは既視感のある計画しか生まれません。AIを優秀な壁打ち相手に変え、思考の枠を強制的に外すための実践的プロンプトと、文系・理系別の具体例を公開します。

AIへの丸投げが招く退屈な研究計画の量産
生成AIを研究計画の構想に取り入れる研究者が増える一方で、その出力結果をそのまま申請書に記載し、結果として不採択となる事例が後を絶ちません。審査員がそのような申請書を読んだ時、真っ先に感じるのは圧倒的な既視感と、書き手の顔が見えないという違和感です。
この問題の根本原因は、AIに対するプロンプトの解像度の低さにあります。多くの場合、「自身の専門分野」(となんとなくの背景情報)を基に「科研費のテーマを考えてほしい」という漠然とした要求だけをAIに投げかけています。生成AIは確率論的に最も自然な続きの言葉を予測する言語モデルです。そのため、一般的な指示を与えれば与えるほど、過去の膨大な論文や申請書のデータベースの中で最も平均的で、順当で、驚きのない安全なアイデアを出力します。
審査員は多忙であり、何十件もの申請書を連続して読んでいます。安全で順当なだけの研究計画は、審査員の記憶に留まることなく埋没します。AIを単なる文章作成の代行者として扱うのではなく、自分自身の思考の死角を突くための外部刺激として機能させるためには、AIの出力の方向性を制御する技術が必要です。
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