審査員の目は、文末のわずかな揺らぎも見逃しません。「~たり」という表現ひとつに、論理の甘さや計画の不確定性が露呈するからです。この並列助詞を適切に制御することは、単なる文法修正ではなく、研究計画の解像度を高める作業に他なりません。

導入:審査員は「~たり」に不確定な要素を感じ取る
申請書を読み進める審査員にとって、最もストレスとなるのは範囲の曖昧さです。研究計画において、あなたが何を行い、何をしないのかが明確でなければ、実現可能性を評価できないからです。
この文脈において、「Aしたり、Bしたりする」という表現は、しばしば致命的なノイズとなります。日常会話では便利なこの表現も、厳密な論理が求められる学術文章、特に研究資金申請においては、二つのリスクを孕みます。一つは文法的な未熟さによる信頼性の低下、もう一つは非網羅的な列挙による計画の具体性の欠如です。
「~たり」を使うとき、書き手は無意識に「など」のニュアンスを含ませています。「AとかBとか、まあその辺りのことをやります」という姿勢は、限られた期間と予算で成果を約束する科研費の精神とは相容れません。今回は、この並列助詞の扱いを見直し、文章の論理的結束性を劇的に高める技術を解説します。
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