箇条書きや見出しの語尾・粒度が揃っていない申請書は、審査員の脳に不要な負荷をかけます。「体言止めと動詞の混在」や「具体と抽象の不一致」はノイズです。構造の美しさを整えるパラレリズムを意識するだけで、文章の読みやすさと説得力は向上します。

導入:審査員は「リズム」で論理を読んでいる
研究計画調書における「読みやすさ」とは、単に平易な言葉を使うことだけではありません。より本質的なのは、情報の配置におけるリズムと予測可能性です。
審査員は短時間で大量の申請書を読み込みます。その際、彼らは無意識のうちに次にくる情報の形式を予測しながら読んでいます。例えば、最初の項目が「課題の抽出」であれば、次の項目は「解決策の提示」といった同レベルの抽象度や、同じ文法構造であることを期待します。
しかし、多くの申請書ではこの期待が裏切られます。
- 文献調査(名詞止め)
- 新しいアルゴリズムを開発する(文章)
- 効率化について(漠然としたテーマ)
このように、形式や粒度が不揃いなリストは、審査員の脳に「論理のノイズ」として蓄積されます。一つ一つは大した問題ではないように見えても、調書全体でこれが繰り返されると、審査員は「この研究者の思考は整理されていない」という心証を抱きます。
本記事では、このノイズを取り除き、論理の美しさを構築するための技術「パラレリズム(並列性)」について解説します。これは文章の装飾ではなく、論理的整合性を担保するための必須技術です。
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