「粒度が揃っていない」とは、文法ミスではなく論理階層の崩壊です。具体策と抽象論の混在は、審査員の脳内で成層圏と地上を乱高下させるような猛烈な負荷を与えます。読み手を疲弊させないための核心概念「論理の高度」について解説します。

1. 導入:多くの研究者が陥る「中身至上主義」の罠
「中身が優れていれば、多少表現がバラついていても伝わるはずだ」。もしそう考えているなら、それは危険なマインドセットです。
多くの研究者は、申請書を書く際に「何を語るか」というコンテンツに全力を注ぎますが、「どのレベルで語るか」というコンテキストには無頓着です。その結果、壮大な研究の社会的意義のすぐ隣に、極めて些末な実験機器の型番が並ぶような事態が起きます。
審査員が不採択にする時、その理由は「研究がつまらない」からだけではありません。「読むのに疲れたから」——これが、語られない真実です。表現の粒度が揃っていない文章は、読み手の脳に過剰なスイッチングコストを支払わせます。
本記事では、この見えないコストを排除し、審査員を快適な読書体験へと誘うための思考モデルを提示します。
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