認めましょう。学振において「業績」は絶対的な力です。論文10本もあれば採択される可能性は相当に高いでしょう。しかし、学振申請で業績が少ないことに焦る必要はありません。審査員が見たいのは、単なる「論文リストの長さ」ではなく、その背後にある研究者としての基礎体力です。目に見えない深みと汎用的な力を言語化する技術を解説します。

1. 導入:焦燥感の正体と、審査員の視点
周囲の同期が次々と論文を出している中、自分の業績リストが短いことに焦りを感じるのは自然なことです。しかし、そこで「彼らに勝たなければ」と対抗心を燃やし、無理に自分を大きく見せようとする必要はありません。
学振(特にDC)の審査員は、目の前の申請書を「完成された研究者の業績リスト」として見ているわけではありません。彼らが見ているのは、「この若者は、将来どこへ行っても生き残れる『研究の足腰』を持っているか?」という点です。
テーマはPDや助教になれば変わるかもしれません。しかし、学生時代に培った「課題設定の深さ」「システムをゼロから組む力」「泥臭い検証能力」といった汎用的な研究能力は一生消えません。
今の業績が少ないのは、能力が低いからではなく、将来のための「インフラ整備」に時間を割いているからだ――。そう論理的に説明できれば、審査員はあなたに投資します。今回は、見えない実力を可視化する論理構成を解説します。
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