独創性=世界初の大発明という呪縛を捨てましょう。Googleは12番目の検索エンジンでした。勝因は検索の発明ではなく、アルゴリズムの改良です。科研費も同じで、アイデア倒れになるよりも、既存手法を少しずらして確実に成果が出る方が、高く評価されます。

1. 導入:未完の傑作よりも、完結する凡作を
研究計画を練っているとき、私たちはしばしば「発明家の罠」に陥ります。誰も思いつかないような、あっと驚くアイデアでなければならないと、自分を追い込み、複雑で壮大な計画を立ててしまうのです。
しかし、みなさんも思い当たる節があるでしょうが漫画やゲーム制作において「設定を練っているとき」が一番楽しく、いざ作り始めると破綻して完成に至らないという現象は、研究の世界でも頻発します。
研究においても、最も恐れるべきは「陳腐であること」ではありません。「実現不可能であること」です。審査員は、夢物語に資金を出しません。彼らが求めているのは、期間内に確実に論文という成果を生み出す、堅実な投資案件です。
今回は、独創性を「0から1を生む魔法」ではなく、「既存の1を1.1にする技術」として再定義します。
このアーカイブはゴールド会員限定です
この記事は、毎年 1月23日 の当日のみ無料公開されます。
本日は対象外の日付のため、アーカイブの閲覧にはゴールド会員への登録が必要です。
所属機関に有料版をおねだりしませんか?