流行の研究テーマ(AI、脱炭素)での戦いは消耗戦です。賢い研究者は、「ブルーオーシャン」で独り勝ちします。ただし、単なるマニアックな研究とブルーオーシャン(宝の山)は違います。見過ごされてきたテーマを、学術界の「次の主役」へと格上げする、価値転換の論理を解説します。

「流行のテーマ」を追うことは、安心感があります。
「今、AIが熱いから」「再生医療がトレンドだから」。
しかし、申請書において流行に乗ることは、猛者たちがひしめくレッドオーシャンへの飛び込むことを意味します。そこでは、圧倒的な実績や資金力を持つラボと比較され、後追い研究として埋没するリスクが高いのです。

逆に、誰も注目していないテーマ(ブルーオーシャン)は、競合不在です。
しかし、ここには最大の罠があります。「重要じゃないから、誰もいない(不毛の地)」である可能性です。

今回は、あなたの愛するマイナーな研究対象を、単なる趣味(マニアック)で終わらせず、分野全体を揺るがす宝の山(フロンティア)として認めさせる論理構造について解説します。

1. 導入:ニッチを「フロンティア」に変える条件

審査員は、聞いたこともないマイナーな生物や、地方の無名な史料の話を聞くと、反射的にこう思います。
「で、それを調べて何になるの?(So What?)」

この問いに答えられない限り、ブルーオーシャン型は成立しません。
成功するブルーオーシャン型には、必ず以下のロジックが含まれています。

  • × マニアック:「誰も見ていないから、私が記録します。」(自己満足)
  • フロンティア:「誰も見ていないこの場所こそが、実は世界(全体)を理解する鍵だったのです。」(全体への貢献)

つまり、周辺(ニッチ)から中心(メジャー)を射抜く構造が必要です。

このアーカイブはゴールド会員限定です

この記事は、毎年 1月22日 の当日のみ無料公開されます。
本日は対象外の日付のため、アーカイブの閲覧にはゴールド会員への登録が必要です。

所属機関に有料版をおねだりしませんか?