「なぜ、これを検討しないのか?」審査員は心の中でツッコミを入れながら申請書を読みます。あなたの計画の論理的な穴を防ぐための思考法がMECE(ミーシー)です。研究の死角を消し、反論の余地を与えない鉄壁の構成を作る技術を解説します。

審査員が申請書を読んでいて「突っ込みたくなる」のは、論理の「抜け漏れ」がある時か、話が整理されておらず「重複」している時です。
これを防ぐビジネスフレームワーク「MECE(ミーシー)」を、科研費申請に応用するためのテクニックを解説します。

1. そもそもMECE(ミーシー)とは何か

「この実験計画だと、もしAが起こらなかった場合の対策がないよね?(抜け漏れ)」
「研究項目1と2で、同じデータを違う角度から解析するだけだよね?(ダブり)」

審査員は、申請書の細部を見る前に、まず**「構造の欠陥」を瞬時に見抜きます。この欠陥をなくすための必須概念が、コンサルティング業界などで使われるMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)です。

  • Mutually Exclusive(相互に排他的):ダブりがない。
  • Collectively Exhaustive(全体として網羅的):漏れがない。

日本語では「漏れなく、ダブりなく」と言われます。
科研費において、このMECEは単なる整理術ではありません。「私はあらゆる可能性を考慮しており、この研究計画に死角はない」ということを証明し、審査員の不安を先回りして解消するための防衛術なのです。

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