「テーマが変わったので一貫性がない」と悩む必要はありません。一貫性とは「同じ実験を続けること」ではなく、「根底にある問い」がブレないことを指します。表面的なテーマの変遷を、一つの大きな「物語(ナラティブ)」として統合し、審査員に必然性を感じさせる「串刺し思考」を解説します。
画像案
背景は白。
左側に「弱い一貫性(並列)」として、異なる形(■、▲、●)が横にバラバラに並んでいる図。「=単なる経歴の羅列」の文字。
右側に「強い一貫性(串刺し)」として、■、▲、●の中心を、一本の太い矢印(哲学・問い)が貫通している図。串団子のイメージ。「=抽象度を上げた統合」の文字。
キャリアの若い研究者が、科研費の「1. これまでの研究活動」を書く際、多くの申請者が陥る悩みがあります。
「途中でテーマが変わってきたので、一貫性がないように見える」
「所属ラボが変わったので、研究内容が断絶している」
このように、履歴書上の変化を「弱点」と捉えてしまい、言い訳のような記述をしてしまうケースです。しかし、審査員が求めている「一貫性」とは、同じ実験手法や対象物質にしがみつくことではありません。
審査員が見たいのは、「なぜ、あなたがその変遷を辿る必要があったのか」という論理的必然性(物語)です。
今回は、一見バラバラに見える研究テーマを、論理の力で一本の線に繋ぎ合わせる「物語の統合術」について解説します。