医学, 社会科学
概要 テーマ1 「健康寿命の測定、健康寿命に影響を与える要因の分析」
テーマ2 「健康がもたらす経済へのインパクト」
テーマ3 「国内医薬品産業の競争力・創薬力強化」
期間 2024年8月26日~2024年11月11日 (募集終了)
金額 150~250万円
助成財団 日本製薬工業協会(にほんせいやくこうぎょうきょうかい)
研究者支援・助成(指定課題研究)
助成詳細
テーマ1 「健康寿命の測定、健康寿命に影響を与える要因の分析」
健康寿命に影響を与える因子は、医薬品のみならず、多様に存在します。例えば医療技術、手技、医療へのアクセスなどの医療に係る部分から、健康増進施策にかかる個々人の生活習慣や健康行動、健康の社会的決定要因に挙げられるような社会的・環境要因など、生命科学に留まらない幅広い「健康寿命に影響を与える/改善する要因」を分析する研究を募集します。また、「健康」の定義の社会的認識が多面化し「Well-being(ウェルビーイング)」の概念も浸透しつつある中、健康寿命の測定のありかた、どのように健康寿命そのものを定義するのかに関する研究についても本テーマの範囲内として募集します。
テーマ2 「健康がもたらす経済へのインパクト」
健康に長生きすることは多くの人々の願いである中、高齢化の進む日本において、健康になることの様々な効果について多面的な研究を蓄積することの重要性は増しています。そうした中、人々が健康になることの効果は、個々人の就労や社会参画、消費活動等、個別の経済主体への影響、経済活動の集計量の変化など、多様な経済学的観点、社会学的観点から分析することも可能です。例えば健康と生産の関係性については、昨今の健康経営等に代表されるような、健康状況と労働生産性や就業率、賃金との関係性についての研究も蓄積が進んでいる状況です。 このように、個別の医療技術や介入に留まらない、健康がもたらす「経済」へのインパクトに係る研究を募集します。
参考研究
2022年度実施の「健康寿命延伸と経済成長牽引に関する研究会」にて日本の高齢者の代表的なパネル調査で罹患や家計消費へどのような影響を与えるのか解析した結果、一般的な14の疾患の一つに罹患すると、消費額は平均して10%低下(2つ罹患で20%低下)することが明らかになっています。
テーマ3 「国内医薬品産業の競争力・創薬力強化」
日本はアメリカ、スイス、イギリス、ドイツ等と並ぶ世界でも有数の新薬創出国であり、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版」においても、医薬品産業は我が国の“基幹産業”に位置付けられています。一方、医薬産業政策研究所の報告によると、2022年の世界売上高上位100品目において、日本企業が創出した品目数は2008年の13品目から7品目に減少し、順位も2位から6位に低下している状況です。また、抗体医薬品等のバイオ医薬品が世界売上高上位100品目中45品目を占める中、日本企業が創出した品目数は2品目しかなく、新規モダリティによる新薬創出において欧米にキャッチアップできていない状況が顕在化しています。また、複雑化・高度化した新規モダリティの開発においては、1社で完結することは難しく、製薬企業とアカデミア、バイオベンチャー等が協業し、ドメスティックなプレーヤーに閉じないエコシステムの構築や、アカデミアやベンチャー等をはじめとしたシーズを社会実装に繋げるための取り組みが求められます。こうした状況下、国内医薬品産業の競争力・創薬力の強化は喫緊の課題であることから、当領域に係る研究を募集します。
金額など 1件あたり、およそ150万円 ~ 250万円
指定課題と自由課題を併せて総額1000万円以内
指定課題研究1件あたり150万円~250万円(間接経費を含む)、採択件数1件~3件
応募資格
医療経済、医療制度、医療政策、社会保障政策、医療関連産業政策、その他広く医療・健康に関して、優れた萌芽的研究あるいは独創的研究を目指す個人またはグループといたします。なお、指定課題研究の主たる研究者については、国内研究機関に勤務している研究者を対象とし、自由課題研究の主たる研究者については国内研究機関に所属している院生・博士課程を含む若手研究者を対象といたします。
年齢制限
地域制限
助成期間 翌々年度末(1年延長可)
その他
応募方法
採択率50%以上や期待値100万円以上の助成金を知っていますか?有料会員なら、各助成金の応募者数や採択数などの基本データはもちろん、期待値順や採択率順などで並べ替えたりもできます。
月々たったの500円、お試しコンテンツはこちら。
#科研費のコツも読み放題です。